転職、就職の業界研究におすすめな漫画、ドラマ、小説、映画!!
転職活動、就職活動には業界研究がとても大事です。適職かどうかを判断するには自分がそこで働くイメージを鮮明に描くことが不可欠です。そのため会社HP、口コミサイト、本、新聞などで業界研究されている方も多いと思います。しかし、それだけでは不十分という人もいるでしょう。
そんなときは、漫画やドラマ、小説、映画などで大雑把なイメージをつけておくのも有効です。娯楽作品だからこそワクワクする展開が盛り込まれてたりするので、就業意欲も高まるかもしれません。さらには息抜きにも最適です。
今回は、特に営業職を志向している人に、私が役に立つだろうと思える漫画やドラマ、小説、映画をすこし紹介したいと思います。
目次
銀行業界におすすめの小説
オレたちバブル入行組 (文春文庫) 池井戸 潤
おなじみ半沢直樹シリーズの第一弾の作品です。展開としては、銀行の融資課である半沢課長が、支店長や客に理不尽な目に合いますが、最後の最後で「倍返し」というパターンです。最初は読んでいて半沢と同じようにストレスを感じるのですが、最後にスッキリさせてくれるストーリーはさすがだと思います。
ドラマがヒットし世間に銀行のイメージを良い意味でも悪い意味でも植え付けた作品ですが、よほど上層部でない限り実際はこんなにドロドロした世界ではないと思います。ちなみに「倍返し」のセリフはほとんど出てこないです。その後に続く、オレたち花のバブル組、ロスジェネの逆襲、銀翼のイカロスもおすすめです。
念のためですが、普通の人が半沢直樹と同じように上司に立ち向かっても銀行では死ぬだけだと思います。個人的な偏見ですが、銀行の常識は世間の非常識ということを念頭に、長いものにまかれながら頑張ることが銀行での正しい生きる道だと思います。
不祥事 (講談社文庫) 池井戸 潤
あの大ヒットドラマ、「花咲舞が黙っていない」の原作の一つです。
主人公花咲舞の正義感、仕事観、行動が面白い。銀行の各支店に臨店し、若手ながら鋭い業務改善指導をする傍ら、その支店の悪事や理不尽な慣習、非常識な行員をバサバサと切っていく様は読んでいて本当に痛快です。この本に出てくる「悪い人」は、本当にどうしようもない人たちです。しかも現実にいそうな人たちでもあり、読んでいて普通にむかつきます。私も銀行時代、花咲舞が臨店してくれたらと思ったりもしました。その理由は書きませんが。
アキラとあきら (徳間文庫) 池井戸潤
零細工場の社長の子ども、山崎瑛(あきら)と、大手海運会社の御曹司である階堂彬(あきら)の、幼少時代から銀行に入行、その後を描く物語です。叔父たちの暴走をふたりのあきらが様々な人と連携して食い止めるところが面白い。この本には銀行における数多くの重大キーワードが出てきます。バブルのときの銀行内部、バブル崩壊、相続、一族経営の会社の分社化、不良債権処理、就職、M&Aなど、700ページを超えますが、読み応えは抜群です。
庶務行員 多加賀主水が許さない(祥伝社文庫) 江上 剛
主人公の多加賀主水(たかがもんど)は銀行の庶務行員であり、おじさんです。銀行で雑用の仕事をする傍ら、その支店の問題を水戸黄門さながらに解決していきます。こんなかっこいい大人になりたいというような人です。 ストーリーとしても面白いですが、銀行内部にありそうでやっぱりある歪んだ内部事情がリアルでより一層面白さを引き立てます。もと銀行支店長である江上剛さんだからこそ、書ける小説だと思います。
証券業界におすすめの映画、漫画
ウルフオブウォールストリート
色々ぶっとんでます笑 証券会社で活躍するにはお金が好きであったり、お金に汚い人を好きにならなければなりません。すなわち、この映画に出てくるお金が好きな人に感情移入ができなければ、証券会社に向いてないかもしれないです。
サラリーマン金太郎 マネーウォーズ編 本宮 ひろ志
サラリーマン金太郎 マネーウォーズ編 1 (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 も 8-77)
- 作者: 本宮ひろ志
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/10/16
- メディア: 文庫
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おなじみサラリーマン金太郎シリーズです。金太郎といえば元暴走族のトップで、相手が上司であれヤクザであれ、女性男性かかわらず、金太郎らしさを貫きますよね。マネーウォーズ編では世界の金融市場でも金太郎らしく大暴れしてくれます。話のスケールがめちゃくちゃ大きいです。経済を学ぶにはまず世界のお金の流れを知ること。それを知るのにこの漫画はイメージしやすいと思います。
人材業界におすすめの漫画
エンゼルバンク 三田 紀房
これは社会人のための“ドラゴン桜”だ!
今の仕事に悩んでないか!?
転職を考えているなら……今が人生の転機だ!!
転職とは人生のチューニング。
龍山高校英語教師・井野真々子は転職代理人の海老沢と出会った。
彼の話にひかれ転職を決意した!!
選んだ職業は、転職代理人!! アマゾン商品内容説明より
人材業界を考えている人にとてもおすすめです。どちらかというとCA(キャリアアドバイザー)側の視点で描かれています。様々な求職者を相手に主人公の井野がCAとして成長していきます。
不動産業界におすすめのドラマ、小説
家売るオンナ
不動産売買仲介の営業を目指す人はぜひ一度視てください。不動産の営業の厳しさも面白さも同時に学ぶことができると思います。北川景子の演技にも注目。典型的な、再現性のないトップセールスマンを演じてくれます。個人的にはイモトアヤコがいい味出してたと思います。
狭小邸宅 (集英社文庫) 新庄 耕
不動産業界の売買仲介に入社する前にこの本を読んだら、ひょっとしたら内定辞退するかもしれませんね 笑。それぐらい、この本に書かれている不動産会社はブラックです。特に上司の発言がすばらしい、完全にブラックのそれ。発言を一部紹介すると、
「お前、案内入っていないのに昨日よく帰れたな。てめぇ、なめてんだろ」
「お前は営業に向いていない、辞めろ」
「サトちゃーん、サトちゃんは心配することないからね、いい客つけるから大丈夫だよぉ」 狭小邸宅 (集英社文庫) 新庄 耕 本文より
いやぁー、きついっす笑 読んでて証券会社時代を思い出しました。ここまでひどい環境はいくら不動産売買仲介といえど、今はないと思います(一部の会社除く)。
営業手法も細かく書かれているので不動産業界の仕事をイメージするには持ってこいです。特にこの本の良い点は、単純にブラック企業の実態を表すことが目的ではなく、「なぜ仕事をするか」をところどころで考えさせてくれるところだと思います。
主人公は当初、難関大学出身であるもののなんとなく就職した不動産会社で、まったく成果が挙がらず、上司にボロボロにされ、退職を何度も勧告される。それでも会社にしがみついた、その理由は本人もよく分かっておらず、そして、、。
きっと世の営業マンはこの本に出てくる登場人物に共感できるところが多いと思います。おすすめです。
モチベーション向上におすすめの漫画、映画
左利きのエレン かっぴー/nifuni
広告代理店勤務の若手デザイナー・朝倉光一。納得出来ない理由で自ら勝ち取った仕事を取り上げられた彼は、やりきれない気持ちを抱えて横浜の美術館へと向かう。そこは、彼が初めて「エレン」という才能と出会った場所で…。大人の心も抉るクリエイター群像劇、開幕!
(アマゾン商品内容説明より)
心に刺さる、熱い漫画です。出てくるキャラクターがとても良い。漫画的な盛り上げすぎなところもあるが、それはそれでこの漫画の持ち味。個人的には光一の、「何かになりたい」という真っすぐさに惹きつけられました。
SCOOP!
監督、脚本:大根仁
週刊誌編集部が舞台の映画です。正直期待はせずに観てみたのですが、想像以上に面白いです。記者としての結果を求める貪欲さや、取材への意気込み、プライド、手段を選ばない手法は、なんとなく毎日を過ごしている人に喝が入る映画だと思います。個人的には大ヒットしてもいい映画だったと思う。
現時点(2018年2月23日)で、アマゾンプライム会員になれば特典で無料で視聴できます。
まとめ
とりあえずこれぐらい。小説は池井戸潤さんばかりですね。メディアに影響されて部活や趣味を始めた人は世の中にたくさんいます。娯楽作品であっても影響力はかなりあるんです。ですので今回紹介した作品は職業選びに悩んでいる人にはきっと参考になるでしょう。
また気になったものがあれば紹介していきたいと思います。
では!